画像は左側が「MRI」で右側が「CT」です。

CTとMRIにはそれぞれ得意不得意があり、それを使い分けて使用したり目的によっては両方の検査を受ける必要があることも多いです。

MRI

  • 「組織分解能」が非常に高いこと
  • 骨の影響を受けにくく病変と正常組織の濃度差がわかりやすいこと
  • 造影剤を用いなくても血管を写すことができます。

CT

  • 骨による影響を受けるが広範囲の検査を短時間で行える
  • 1mm以下の病変も映し出すことが可能

MRIではCTではっきりわからない脳梗塞も簡単に見つけることができたり、
造影剤を使わずに血管を写すことができるため脳動脈瘤の経過観察にもよく使われます。

ただし、MRIは検査時間が長いこと、体内に金属がある場合は検査が行えないなど、制限もあります。

CTの場合は制限が少なく、検査時間が短いなどの簡便さが強みと細かいもの見る場合に優れます。しかし、病変と正常組織とのコントラストがMRIほどないため、造影剤を使用しないと診断が難しいことがあります。